歯根管治療とは
根管治療とは、歯の神経を取る「抜髄」や細菌感染した根っこの中をきれいにする治療のことを言います。
この治療は歯を残す上で非常に重要な治療なのですが、現在、保険で十分な根管治療を行っている歯科医院は日本に少ないと言っていいでしょう。そのため治療後に再発をおこすケースが多々あります。
当院の治療コースにあるマイクロエンドでは、マイクロスコープを用いて徹底した根管治療を行っております。
診断に有効なアメリカ歯内療法の基準
当院では、根管治療の診断に有効なアメリカ歯内療法の基準を採用し、より精密な根管治療を行っております。
「American Association of Endodontists」Treatment Options for the Compromised Tooth A Decision Guide
根管治療・歯内療法を極める
根管治療・歯内療法の治療技術向上のため、「トロント大学スタディクラブ」「ペンシルバニア大学の補綴・ENDプログラム」「Dr.ジョージ・ボーゲンがおくる歯髄再生療法コース」と2017年だけでも3つの集中コースを修了し、常に研鑽しております。
「インプラントではなく自分の歯を使い続けたい」「他院で抜歯を宣告されてしまったが歯を抜きたくない」「神経を抜いた歯を二度と再発しないようにしたい」「何度も根管治療を繰り返しているが治らない」このようなお悩みをお持ちの方は、ご予約の上、当院までお気軽にお越しください。
悩ませる再治療の繰り返しを解決
症例写真の患者さんは、半年前から根管治療していても、なかなか不快感が消えず、転院を決断して来院されました。
根管治療の基本は感染の除去です。しかし、レントゲン写真を見る限りの推測ですが、感染部分を除去しようという想いが伝わってきません。
根管へのアクセスが比較的簡単な部位なのに、とても残念です。でもこうして悩んで来られる患者さんが、私を信じて治療させていただくことは、とても光栄です。
根拠に基づく根管治療・歯内療法を行っておりますので、再治療でお悩みの方はお越しください。
根管治療・歯内療法を理解する
根管治療について、
よくご理解いただきたいのです!
根管治療とは、虫歯が原因で歯の痛みが生じ、そのため歯の神経を取ったり、あるいは、根管(歯の根の中のトンネル状の通路)の中に細菌が侵入し、感染により炎症を起こした状態を改善するために、根管内をきれいにするための治療です。
さて、神経を取ったのに、もう痛くならない。あるいは、もう一生大丈夫だと思っていらっしゃる患者様がいらっしゃるとしたら、それは大きな誤解です。
神経を取った歯は様々な危険性が増し、歯の寿命を縮めることにつながります。
お口の中は細菌でいっぱいです。例えは悪いですが、うんこの中の細菌数と歯垢の中の細菌数は同じだと言われています。だから、歯垢がたまると、口臭がするのは当然です。その、細菌だらけの環境の中で、根管内に細菌が侵入し、感染することは難しいことではありません。
では、いつ感染しているのでしょうか? 考えてみてください。分かりますか?
感染の原因は大きく2つあります
1.根管治療中に感染
2.根管治療後の感染
根管治療中の感染を防ぐには、精度の高い根管治療をすることです。細細菌の侵入に注意し、根管内に既にいる細菌を徹底的に除去することです。2)の根管治療後の感染を防ぐには、最終補綴物(差し歯、かぶせる歯、詰め物)の精度をあげることです。
次の研究結果を良く考えてください。これはアメリカの大学での研究結果のデータです。
根管治療 | 補綴処置 | 成功率 | |
---|---|---|---|
[1] | ○精密な治療 | ○自費の補綴 | 91.4% |
[2] | △精密ではない治療 | ○自費の補綴 | 67.6% |
[3] | ○精密な治療 | ×保険の補綴 | 44.1% |
[4] | ×精度の悪い治療 | ×保険の補綴 | 18.1% |
[1]根管治療も補綴処置も精度が良いと長持ちする可能性が高い。
[2]根管治療は普通で補綴の精度が良い。
[3]根管治療の精度が良く、補綴の精度は良くない。
[4]根管治療も補綴処置も悪い場合は再治療の可能性が高い。
最も、再治療の可能性を避けられるのは、精密な根管治療と最終補綴処置をすることです。これは、細菌の侵入を最も防ぐことができるからです。一方、最も再治療の可能性が高いのは、精度の悪い根管治療と補綴処置です。つまり、細菌が侵入しやすいことを意味しています。
では、精密な根管治療とそうでない根管治療の違いは何でしょうか?
その違いは、診査・診断力、技術力、使用器具・機械・設備、使用薬剤にあります。
そして、精密な補綴処置とそうでない補綴処置の違いは何でしょうか?
その違いは、保険か自費(保険外)かの違いです。ここには、全ての製作過程、材料、製作職人において、圧倒的な違いがあります。どんな補綴物を入れるかは、歯科医師と患者様の間で相談し選択することが可能です。 しかし、根管治療を保険のみで対応してきた日本の現状においては、先進国の中で、日本の再治療の頻度がものすごく高いという結果がでています。つまり、根管治療のレベルに差がありすぎるのです。この状況を変えていかなければ、歯を失うリスクを低くすることができないと実感しました。
そこで、歯内療法の臨床と研究の分野では世界トップレベルのペンシルバニア大学歯内療法科で専門教育を受け、専門医の資格を取得された石井先生(都内で歯内療法専門の歯科医院を開業)を師事し、1年間のペンシルバニア大学式歯内療法トレーニングコースを終了後、超精密根管治療を可能にした、マイクロスコープを導入しました。アメリカでは歯内療法専門医による根管治療はスタンダードです。そして、専門医による根管治療は1歯につき10万円~20万円の治療費がかかります。
STARDENTAL Holistic Clinicでは、根管治療や歯髄保存など、歯内療法は保険で行なっておりません。
歯を残すための精密な治療ですので、保険内での治療では、器具や材料に限界があります。
ご理解の上、ご予約お願い致します。
自費の根管治療の詳細
初めて神経を取る場合、すでに神経がなく再根管治療する場合 | |
---|---|
検査料 ※OROTOX(オロトックス)含む ※必須 |
22,000円(税込) (治療を行うための検査ですので必ず行います) |
前歯 | 66,000円(税込) |
小臼歯 | 88,000円(税込) |
大臼歯 | 110,000円(税込) |
外科的歯内療法 ※オプション |
保険適用 |
MTM歯髄保存療法 ※オプション |
+33,000円(税込) (別途、詰め物の料金がかかります) |
- 歯の状態が悪く、抜歯に至る場合もございます。
- 根管治療後の補綴処置(被せ物)は保険外となります。
- 精密な根管治療には1回の治療時間が60分~90分かかります。
- 使用器具、薬剤は保険の根管治療では使用しない、特殊なものを使います。
保険で使用する薬剤などは吸収したり、溶解して消失することもあり、それが、細菌の侵入の原因となることがあります。 - マイクロスコープ(精密拡大顕微鏡)を使用し、これまで見えなかった根管内を目視にて確認にしながら治療します。
- 自費の根管治療を希望しても、診査結果により予後不良の可能性が高い場合は、相談により治療方針を考慮していきます。
- 歯の痛みにより、初めて神経を取る歯の根管治療には特に自費による根管治療を推薦します。なぜなら、今後の再発のリスクを軽減するために、最初が最も肝心だからです。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。選択するのはあなたです。
保険の根管治療だからといって、いい加減な治療はしません。ただ、保険の根管治療には限界があるのです。
精密な根管治療のマイクロエンド
最も、再治療の可能性を避けられるのは、
精密な根管治療と最終補綴処置をすることです
これは、細菌の侵入を最も防ぐことができるからです。一方、最も再治療の可能性が高いのは、精度の悪い根管治療と補綴処置です。つまり、細菌が侵入しやすいことを意味しています。
精密な根管治療とは
精密な根管治療とそうでない根管治療の違いは、診査・診断力、技術力、使用器具・機械・設備、使用薬剤にあります。
精密な補綴処置とは
保険の素材か自費(保険外)の素材かの違いです。ここには、全ての製作過程、材料、製作職人において、圧倒的な違いがあります。どんな補綴物を入れるかは、歯科医師と患者様の間で相談し選択することが可能です。
以上のことから、患者様の歯をできるだけ再治療せず、長期に保存できるようにするために、当院の院長であるDr.田村は、ペンシルバニア大学で学位を取得した東京都で歯内療法専門医をしていらっしゃる、石井先生の1年間コースを終了後、医院にマイクロスコープを導入し、超精密根管治療のマイクロエンドをおこなっております。
治療時での視界
精密な根管治療にはマイクロスコープはかかせません。ご興味を持たれた方は、どうぞお気軽にお越しになられてください。
こんな方はどうぞいらしてください
- 歯根治療がなかなかな終わらず、不安な方。
- 歯根治療で治らず、抜歯と言われた方。
- 歯根治療で治らず、外科的に根の先を切除と言われた方。
- 歯にヒビが入って抜歯と言われた方。
根管治療・歯内療法でお悩みの方は、どうぞお気軽にお越しください。